菜の花 1/11
夕方5時半頃のこと。
ヤクルトレディー(といってもオバサンです)からTEL.
「今倉敷方面でお宅のお隣の認知症のおばさん(70歳位)が車道を歩いていたので保護して車に乗せたけれど、訳の分からないことばかり言っている。家の人は居る?」といったので電話を持ったままちょっと見に行ってみると留守の様子。
そうこう話ていると「おばさんの携帯に電話がかかったので又後で電話する」と言って電話を切りました。
それから30分ほどして、ヤクルトレディーが「今おばさんを連れて帰った(家の人にそのまま連れ帰るように頼まれたので)が、鍵がないので家の外に立っている」と言って我が家にやってきました。
ヤクルトレディーは「そのまま帰る訳にはいかない」といったので一緒にお隣に行ってみました。
寒空の下、家の外におばさんが立っているので、おばさんの携帯で家族に連絡を取ろうとあれこれしている時に家族の人が帰ってきました。
どうもこういう事だったらしいです。
おばさんの夫と息子さんの3人で倉敷方面のパチンコ屋に行っている最中、おばさんのお腹具合が悪くなりトイレに。
それから後行方不明になり、残された2人は2時間くらい探し回っていたそうです。
どうしても見つからないので、家に帰って警察に捜索願を出そうと思っていた矢先、携帯電話が通じたそうでした。
携帯電話を変えたのでおばさんは使い方が分からないらしく、もし使えても居場所の説明は出来なかったそうです。
ちなみに家の鍵はおばさんの首に掛かっていました。
たまたま車で通りかかったヤクルトレディーがこのおばさんを知っていたこと、ヤクルトレディーがUターンしておばさんを再確認したこと、暗くなる前だったこと、ヤクルトレディーが一緒だった時におばさんの携帯が鳴ったこと等、ラッキーな偶然の重なりで「九死に一生」ものでした。
本当に幸運なおばさん!
もし見つからなかったら、この寒空の下で凍死していたかも知れません。
年末にも近所で認知症の女性が行方不明になったのですが、いまだに見つかっていません。
そう思うと背筋が寒くなるような話でしたが、幸運な結末で一件落着し皆ホッとしました。
おばさんは何事もなかった様子・・・でした。
*「この事は近所の人に言わないように」と釘を刺されたにもかかわらず、ここで書いてしまいました。