昨日(5/31)は午後より曹洞宗・中国管区教科センター主催による「禅をきく会」出席のため倉敷市・マービーふれあいセンターへ。
*今回は開会後、先ず東日本大震災の犠牲者の冥福を祈る全員起立での黙祷から始まりました。
*それに続く椅子坐禅では約800人位?の出席者がいるにも関わらず水を打ったような静寂さ。
さすが坐禅中という雰囲気でした。
*そして坐禅で心が落ち着いたところで、メーンイベントの講演者・諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さん登場。
演題は「くらべない生き方」でしたが、この度の震災やら原発事故の発生後ということで、そちらの支援の話を中心とした内容でした。
いつも「自分が当事者だったらどうか?」ということを念頭に行動されるそうです。
想像力を働かせ、困った人がいたら共感すること。
そして自分がどんな境遇でも1パーセントは誰かのために働くこと。
また大学卒業後、潰れそうな諏訪中央病院に就職しそれを立て直したことや長野県を日本一医療費の少ない県にした医療活動についても少し話されていました。
そしてイスラエル人とパレスチナ人の間での心臓移植の話から、平和は負の連鎖を絶ち切らなければ実現しないという話。
以前からチェルノブイリ原発事故に関心をいだき、ずっと医療支援を続けてきた鎌田さんにとって、日本での原発事故は本当に衝撃だったようです。
「人間はミスをおかす動物だということを忘れるべきではない。」
又「今までの生き方は間違っていたのではないか?ホドホドが大切・・・」ともおっしゃていました。
スライドを使っての一時間半弱の講演は、鎌田さんが伝えたい事が山ほどあり、熱を帯びたものでした。
本当に色々と考えさせられる話でした。
*最後はチェロ奏者・伊藤哲次さんとピアノ奏者・戸田真里さん、そしてナレーター・中司弘子さんによるトークコンサート。
曹洞宗提供番組RSKラジオ「今日のこころわたしのこころ」の再現(多分)で、ちょっとした僧侶のお話に続きチェロとピアノで皆に親しまれている日本の唱歌の演奏の繰り返し。
心和む一時でした。
*「禅をきく会」への出席は2008年11月に続き今回で2度目。
初回はピーンと張り詰めた空気の中、舞台上での僧侶の禅姿を初めて目にし、その息をのむような美しさに感動しました。
今回も美しかったです。
@椅子坐禅について
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